今回の旅の目的は、「プラナカンの世界を堪能すること」
プラナカンとは、15世紀ごろより中国からビジネスチャンスを求めてマレー半島に
やってきた中国人たちの子孫のことをさします。
ビジネスで成功し巨万の富を得た彼らは、やがてマレー人などの現地の女性と結婚し
こどもたちには英才教育を受けさせ、社交界にも進出し、
スノッブで贅沢な暮らしを送っていたのです。
そんな彼らのことを現地の人々は男性を「ババ」、女性を「ニョニャ」と呼び
総称して「プラナカン」と呼んでいたのです。
そしてそんな「ババ」を代表する大富豪、チョン・ファッ・ツィーの屋敷が
このチョン・ファッ・ツィーマンション。
別名「ブルーマンション」とも呼ばれるこの建物は、その名の通り目の覚めるような
鮮やかなブルーが南国の日差しにさらされ、堂々とした佇まいを見せています。
「ユネスコ文化遺産建築保存賞」を受賞、プライベートホテルとして運営されている他、
現在は別のオーナーが住居として使用もしています。
私は観た事がありませんが、カトリーヌ・ドヌーブ主演の映画「インドシナ」の舞台としても
登場しているそうです。どこを撮っても絵になります。
が、ホテル宿泊者以外は撮影禁止。中にも入れません。
私たちは、ガイド付きのツアーに参加し、少しだけ内部を見学させてもらいました。
徹底的な風水に基づいて設計された建物。
プラナカンの建物には必ず中庭があり、一段低くなった場所に雨水が溜まり、
少しずつ排水されるシステムになっています。
中国では、水はお金を意味し、水(お金)をたくさん貯めて、
ゆっくり排水(お金を使うのはゆっくり)する、というわけです。
(この写真でいうと、左から右にかけてゆるやかな傾斜があります)
ちなみにこの中庭中央に置いてある2つの石(植木)の真ん中には
強力な「気」が流れているそうです。
真ん中に立ってみたけど、よくわかりませんでした。残念。
ブルーマンションの住人、ねこにゃん。
ブルーマンションのガイドツアーは、1日3回。
午前11時、午後1時半、3時。料金はひとりRm12。
またこの建物は、丘を背にし、海に向って建てられています。これも風水の法則に乗っ取っています。
(ちなみに現在は、いろんな建物が建ってしまったので山も海もありませんが)
3719は後ろも前も山だけど、八ヶ岳に向って開けているから、よい気が流れているのかしら?
プラナカンを巡る旅は、まだまだ続きます。